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2018-04-13

省エネや創エネだけじゃない?エコ住宅でカギとなる「断熱性能」とは?

近年、エコ住宅やZEH(ゼロエネルギー住宅)が注目を集めています。省エネや創エネといった言葉は良く耳にすると思いますが、エコ住宅にはもう一つ欠かせない要素があります。それが、「断熱性能」です。特にZEHにおいては、断熱性能に明確な基準が設けられています。今回は、エコ住宅における断熱性能についてご説明したいと思います。

◯断熱性能とは?

断熱性能は、外皮性能とも呼ばれます。もう少し詳しく言うと、家の中の熱を逃げにくくする外皮(家の外部と接する部分)の性能のことです。住宅において断熱性能が評価されるところは、外壁や天井、床や窓、ドアなど、家の外部と接する部分の全てが対象です。断熱性能を高めると、夏は涼しく、冬は暖かい住宅となるので、エアコンをつける機会が減ります。そのため、年間のエネルギー消費量に関わる重要な性能といえます。それだけでなく、ヒートショックを予防することもできます。ヒートショックとは、家の中の急な温度変化により、血圧が大きく変動し、その結果湿疹や心筋梗塞、脳梗塞などを起こしてしまう現象のことです。断熱性能を高めると、一般の住宅に比べて部屋ごとの温度差が小さくなるので、ヒートショックを防ぐことができるのです。

◯ZEHにおける「強化外皮基準」

ZEHだと認められるための1つの条件が、「強化外皮基準を満たすこと」です。これを定量化するのが、外皮平均熱貫流率(UA値)です。日本では、地域によって寒暖差が大きいため、8つの地域区分ごとにこれが定められています。ZEHであると認められるには、それぞれの地域区分において、以下のUA値基準を満たす必要があります。

1地域(旭川など)・2地域(札幌など):0.4[W/㎡K]以下

3地域(盛岡など):0.5[W/㎡K]以下

4地域(仙台など)・5地域(つくばなど)・6地域(東京・大阪など)・7地域(宮崎など):0.6[W/㎡K]以下

8地域(那覇など):基準なし

 

また、UA値だけでなく、平均日射取得率(ηAC値)・気密・防露性能にも留意する(省エネ基準に準拠する)必要があります。

 

◯断熱性能を上げるには?

断熱材の厚みやグレードをアップさせることも重要ですが、家の中の熱が最も逃げやすいのは、窓です。窓こそが最も住宅の断熱性能を左右します。窓には、省エネ建材等級というラベルがあるので、この評価が高いものを使用するのが最も簡単で効果的な断熱対策といえます。

 

-まとめ-

いかがでしたか?住宅における断熱性能の重要性と、ZEHの強化外皮基準についてご理解いただけたと思います。エコ住宅やZEHを建てるときは、省エネ設備や創エネシステムの導入だけでなく、断熱性能を強化することを忘れないようにしてください。

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